俺の奇行日記


俺は、特に花のことを意識せず、紙に「花」と書いた。


次に、俺は花のことをかなり意識しながら「花」と書いた。


俺は、もう使われることはない
古い黄ばんだ眼鏡を、
ダブルクリップで紙にとめた。


次に、ネギをホッチキスでとめた(3箇所)。


なかなか、様になってきた。


俺は、蚊取り線香の説明書を用意した。


ダブルクリップで紙にとめた。



なんて、素晴らしい様相だろう。

これは、俺にとって、最高の芸術だ。



俺は、この物体を「洋子」と命名した。



俺は、洋子を道に無造作に置いた。


雨に打たれる、可愛そうな洋子を見て、俺は泣いた。


だんだん、洋子の形が気に入らなくなった。



俺は、洋子の無駄な部分を破った。



こうして、洋子は完全体になった。


俺は、洋子をカーテンに吊るし、その美しさに見とれた。



いまも、見とれている。


誰にも、洋子を渡さない。





本当は、捨てた。


こんなもの要るか!


(完)

ポクポクライフトップ
ポックリボーイの部屋